手元作業とは|職人さんの施工補助作業

手元作業(手許てもと作業)とは、現場にて職人さんの補助を行う作業です。

作業内容は、各種施工補助、資材移動、養生、開梱、片付け、清掃など広範囲に渡り、職人さんが作業に集中できる環境を整えます。

「手元」は現場系の職種で使われている言葉で、建設業、造船業、除雪作業等で使われます。
「解体の手元」「内装工事の手元」「型枠大工の手元」など「職種+手元作業」の形で使われます。

また「手元作業」は、特定の職人さんの元に付いて作業の補助を行い、施工を見て学ぶ職人見習いのニュアンスも含むこともあります。

手元作業において、職人の施工手順を知り、職人の考えを知り、必要な材料や工具を必要なタイミングで添えることを要求されることもあります。

求人媒体等で「簡単」と言われる手元作業ですが、業種や職人さんによっては熟練が必要となる場合もあります。

手元作業の難しさは「職人さんの本音をくみ取る」こと

アレとは?(作業内容や職人の手元、腰袋などから察します)

手元作業の難しさは「職人さんの本音をくみ取る」ことです。
職人さんが何の作業をしていて、次に何の材料や工具が必要か、何を求められているかを察し、提供します。
清掃や資材移動等を行い、現場の環境整備を求められることもあります。
職人さんの性格、施工手順を把握し、状況に応じて「自分にできる事は何か」を探し、職人さんへ提案していくことが求められます。

能動的に施工手順を理解し、作業1つ1つの意味を考え続ければ、職人さんが欲しい物や必要なことが手に取るように分かってきます

現場経験が浅いうちは、特に確認が重要です。

手元作業は誰にでもできる簡単な手伝いではありません。
例えば、10年手元作業をやっていても「アレ」が分からない人もいれば、3ヶ月で「アレ」が理解できる人もいます。

その違いは、施工を理解しようする姿勢です。
以下のことを、自ら考え検証する姿勢が、手元作業をより良くすると考えます。

  • 全体の施工手順はどうなっており、なぜその順番になっているか
  • 次の作業は何で必要な物は何か
  • 工具をどの向きで、どのタイミングで渡せばよいのか
  • 資材はどの順序で、どの方向に置くと、職人さんにとって効率がよいのか

手元作業の難しさは、前のめりに施工を学び続けることと、職人さんの立場に立って考えることです。自分が施工する立場になってみないと、実際に全てのことを理解するのは難しいですが、自分が施工しないことに対して、どれだけ興味・関心を持ち主体的に動けるかが重要になります。


ケイマックスでは、サポート工事部が手元作業を承っております。

ご用命の際は、こちらまで宜しくお願い致します。