据付工事とは機械や機器を決められた位置に安全に搬入し、高い精度で設置し固定する工事を指します。ただ単に機械を移動してボルトを締めるだけではなく、機器の特性に合わせて緻密なレベル調整を行う必要があります。
以下では据付工事の詳細について解説していきます。
据付工事の概要

前述の通り、据付工事とは機械や機器を決められた位置に安全に搬入し、高い精度で設置し固定する工事を言います。
据付ける対象の機器は空調設備や電気設備等産業用の機器が殆どで、数百㎏~数tの重量物もあります。
据付工事の理想はクレーン車やフォークリフト等で持ち上げてそのまま所定の位置へ移動し、直接設置することです。しかし、実際の機器の据付けは屋内や地下などの重機の入れない狭い場所での作業が多くあります。そのため据付け作業に至るまでに、重量物の段差を超えての移動や分解・組立て等、様々な技術が必要となります。
据付工事の流れ
据付工事の流れは以下の通りです。

現地調査を行い現場の据付位置や動線の耐荷重、荷の寸法等の確認を行い搬入方法を選定します。
現地調査を元に見積りを行い、据付の準備を行います。必要に応じて運搬に必要な工具を作成することもあります。万全な準備のもとで、人員を配置し運搬、据付を行います。
難易度高い運搬据付け作業になるほど、実際の作業時間よりも準備や段取りの方に時間がかかる傾向があります。これは、現場のレイアウトを考慮した特殊な工具の手配や作成等に時間がかかる為です。
例)消火ポンプ据付工事
弊社が実際に行った消火ポンプの据付工事の例をご紹介します。




このように、①~④の工程の中でも以下のような細かい技術や工夫が詰まっています。
- ポンプの塗装を剥がさない為の布製の当て物
- スロープの傾斜を想定した、ポンプの台車積載位置の調整
- 狭所での電動台車の慎重な操作
- 単管とチェーンブロックを組合せた門型の作成
据付工事のポイント
据付工事のポイントは以下の通りです。
- 各工程で安全で安定した移動、調整方法が取られていること
- 各設備の提出図面に記載の管理基準値内に収まるよう強固に取付けること
- 機械設備へ衝撃を与えず、変形や損傷をさせないこと
- 塗装の剥がれや汚れにより設備の耐久性を損なわないこと
据付けの精度は機械効率や耐震強度、保守メンテナンス性に関わってくる為、設備の構造や運用も理解した上での設置が求められます。
弊社の据付工事例
弊社では以下のような機器の据付工事を行ってきました。




この他にも以下のような様々な商業用設備の運搬・据付工事の実績が豊富にあります。
- 医療用設備
- 空調設備(ファン、モーター、ダクト、室外機、送風機)
- 電気設備(キュービクル、制御盤)
- 消火設備、防災設備(消化ポンプ、消化タンク)など
- コンテナ
このように弊社では豊富な据付工事の実績がございます。加えて、重量物の搬出入や組立て、フォークリフトのオペレータ付きレンタルも行っております。重量物の据付工事、搬入搬出でお困りの際は弊社までお問合せ下さい。