荷揚げ屋を依頼するときに知っておきたい5つのこと【ちょっとマニアック】

この記事にたどり着いた方は、

  • 荷揚げを依頼したい
  • どの荷揚げ屋が良いか検討中
  • 荷揚げ屋がつかまらない

という方だと思います。

なんとなく、昔からの風習で荷揚げ屋を使っている方が多いと思います。

でも、本当は何を基準に選べばよいかよく分からないのではないでしょうか。

この記事は「揚重工事費・材料運搬費」を大切に使いたい専門工事業者さまへ向けて

  • 荷揚げ屋を選ぶポイント
  • 荷揚げの質
  • 荷揚げ屋を使うメリット・デメリット

について書いています。

荷揚げ歴20年以上のケイ・マックスが
荷揚げ屋に依頼するときに参考になるちょっとマニアックな情報をご紹介します。

少し長いので、目次から気になる部分を拾い読みしてください。

荷揚げ屋を選ぶポイント

荷揚げの価値は「指定された場所へ、安全に建材を運んでくれる点」です。
ですが、不本意に余計な追加請求を受けてしまったり、職人さん等へ迷惑を掛けてしまっては本末転倒です。
そうならない為に以下にポイントを紹介します。

以下の表の例を参考に、各社を比較してみるとお客様にとってピッタリの荷揚げ屋が見つかるでしょう。よろしければご利用してみてください。

( 例 ) A社 B社 C社
料金 ○○円  
安全対策  
手配力    
事故対応・保証  
得意な資材  
書類・提出物  
サービス内容 交通費別        
総評

荷揚げ屋の質は料金だけでは決まらない

荷揚げの依頼が来た

「荷揚げ屋の質」は「会社が作業員に対して提供できる価値」×「作業員本人の意識」だと思います。

会社が提供できる価値は「質の高い安全管理」「技術、知識面の教育」「待遇面(勤続期間の長期化)」です。

後は、作業員自身の向上心などの意識がどれだけ高いかによります。

もちろん、個人のモチベーションや技術はある程度教育でカバーできます。

しかし、最終的に実働する本人にどれだけ浸透しているかは、現場に出てみないとわかりません。

以上のことから、料金だけでは荷揚げ屋の質は判断できません。

安くてよい荷揚げ屋は少ないがいる

「できるだけ安く質の良い荷揚げ屋さんに依頼したい」
という願いは専門工事業者さまの一生のテーマだと思います。

少数精鋭の荷揚げ屋はいますが、沢山の依頼を受けきれない傾向があります。

少ないお客さんを囲い込んでおり仕事がいっぱいの為なかなか捕まりにくく、お客さんからの依頼を受けきれないというデメリットもあります。

一般的に、安く荷揚げを依頼できるということは、

  • 作業員さんへのお給料が低い・低賃金(長続きしにくい、ベテランが育ちにくい)
  • 安全面に掛けられる費用(教育、安全保護具の支給)が低い

ということです。

余りにも格安の荷揚げ屋さんがいたら、「安全面」や「ベテラン作業員の有無」は気にしておくとよいでしょう。

荷揚げ屋を依頼する4つのメリット

荷揚げを依頼するメリットを言語化しておくことにより、
番頭さんや上長へ提案が通りやすくなります。
また、お客様自身も納得して荷揚げを頼めるのではないでしょうか。

荷揚げを依頼するメリットは「職人さんの生産性が上がる」ことです。

具体的に生産性が上がるとは以下のようなことを指します。

  1. 職人が搬入によって疲れない為作業がいつもよりも進む
  2. 施工するときに、施工する順番で材料が置かれているので、材料を探す手間が省ける。
  3. 職人さんが施工に集中できるので、より専門性を高められる
  4. 工期に余裕が出て、営業活動や教育などへ時間を回すことができる

職人さんの肉体・精神的な負担が減り、余裕ができ自分の持ち場に集中する事ができます。

荷揚げ屋を依頼する3つのデメリット

荷揚げを依頼するデメリットにも触れておきます。

料金がかかる

当たり前ですが、荷揚げには料金が掛かります。材料運搬費や、揚重費が掛かります。「自社で搬入する労力」と「料金」を天秤に掛けて、安いと思えなければ負担になるでしょう。ただ、2020年現在では、建設現場で見ない日はないくらい「荷揚げ」は当たり前の業種となっており、沢山の専門業者が荷揚げ屋を活用しています。

質の低い荷揚げ屋を頼むと、効率が悪くなることもある

 材料や施工の知識がない荷揚げ屋に頼むと、材料の破損による再発注や、置き直しなどの手間がかかることもあります。「せっかく荷揚げ頼んだのに、結局自分で動かすんじゃ意味ねぇな」となっては、ストレスで職人さんの施工に影響が出るでしょう。

職人さんの早い帰宅で、なぜか妻が不満そう

職人さんの奥様の不満
職人さんの奥様

 荷揚げ屋を頼むと、職人さんは搬入がないので、いつもよりも早く帰れることもあるでしょう。いつもより早く帰ると、奥様がボソッと「あら、もっとゆっくり帰ってきたらいいのに」と意味深にぼやくかもしれません。職人さん、泣かないでください。。荷揚げ屋は悲しみの搬出も行いますよ!

弊社の荷揚げにより奥様のご機嫌や、夫婦関係に影響を与える可能性も0ではありません。荷揚げ屋がキッチリしているばっかりに。。。

職人さんだけに、建設的な議論で解決してください。

荷揚げ屋を依頼するときのまとめ

  • 荷揚げ屋にも特色がある
  • お客様が荷揚げ屋に求めるものを明確化する
  • 荷揚げ屋の「質」=「料金」ではなない
  • 荷揚げの質は「安全管理」「教育の質」「作業員の働きに応える給料」で決まる。
  • 荷揚げを頼むと、職人さんの業務効率が上がり、工期に余裕ができる
  • 荷揚げ屋を依頼するデメリットは「質が悪い荷揚げ屋を頼むと、効率が落ちる」

最後にもう一つ。
荷揚げ屋がどれだけ材料への愛着を持っているか見分ける簡単な方法をご紹介します。

ベテランの荷揚げ屋は「Cチャン(C型鋼)」を敬意をこめて「Cさん」と呼ぶそうです。

後輩荷揚げ屋が「Cチャン何束ですか?」と言うとと「C”さん”だろっ」と怒るそうです。

職人さんがCチャンを持って、「これの名前はなんですか?」と聞いてみると、荷揚げ屋の材料への敬意が分かるかもしれません。(わかるかっ!)

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